大公開!!スタジオななほし流CGアニメーション制作の流れ
この記事を見に来てもらえているということは、CGアニメーションってどういう風に作っているの?って疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?
制作の現場を体験しないとわからないことが多いので、これからCGアニメの現場に入りたいと思っている人や、CGアニメの制作を依頼したいけど、どういった流れで作っているのか知りたいという人のために、制作の流れについて説明したいと思います!
また、現場によって特にプロダクション部分の流れが変わってくると思います。他の現場はどういう風に作っているのか知りたい、という人のためにも参考になれば幸いです。
わりと詳細に専門用語を交えて説明しますので、もっとざっくりとした流れを知りたいという方は、スタジオななほしHPで簡略に説明してありますので、下記のリンクをご覧ください。
では、まずは下の図をご覧頂ければと思います。
大きく分けて、プリプロダクション (映像制作に入る前の準備段階)、プロダクション(モデリング、アニメーション、背景美術、撮影等、映像制作に関わる部分)、ポストプロダクション(映像が完成した後、台詞や音をいれたり、テロップをいれたりして納品形態にする最終段階)があります。
プロダクション部分について、スタジオななほしでは、メインキャラを3DCGでアニメーションして、サブキャラ(数カットしかでてこないキャラクターをモデリング、セットアップするとコストがかかるので)を作画でお願いすることが多いです。
また、基本的なエフェクトは3DやAEで作成しますが、ここぞという演出が含まれているようなエフェクトは作画でお願いすることにしています。(エフェクトの専門スタッフがいたらCGでもいけるかもしれません。)
カットの制作の流れは、レイアウトの後、図ではブロッキングやアニメーションと書いてありますが、CG業界ではアニメーション制作工程をブロッキング(おおまかな動きで表現すること)→スプライン(おおまかな動きを滑らかにして、ディティールを追加していく)→ポリッシュ(細かなディテールを追加し、不自然なところをないか確認して完成させる)という名前で呼ぶようです。スタジオななほしでは、作画に倣って、原画(ブロッキング)、動画(アニメーション)という工程で制作しています。
レンダリングは色素材やライン素材、影素材、マスク素材等、複数の素材に分けてレンダリングして、AE上で組み合わせ、キャラクターをコンポジットしたもの(3Dセルと呼んでいます)を作成します。
3Dセルと作画のセルと背景美術、カットに必要な素材が揃えば、撮影してカットが完成します。
ポストプロダクション部分について、アニメ業界では音響や音楽をいれる作業を「ダビング」(実写ではMA)、スタジオに入ってテロップを入れたりして納品形態にする作業を「V編」(実写では本編集)と呼びます。
以上で完成となります。
疑問点やおかしなところがあれば、指摘してもらえると助かります。
いかがでしょうか?
文章だけなので、はっきりとイメージがわかないところもあると思いますが、なんとなく理解して頂けたでしょうか?
モデリング・アニメーション・撮影辺りは、今後また具体的に説明できればと思っております。